小説版の内容がどうして本編でプレイできないんだ!!(無茶を言うな)
最近はずっとFF15を遊んでる膝野まえ(@hizano_mae)です。
小説版FF15を読み終えたので、ネタバレ極力なしの感想を書きました。小説未読勢マジで読んでほしい…
この小説をどうにかゲーム化させたい…今からどのくらい課金すればいいんですか…
FF15の小説を読んだ感想
小説は4章の構成となっており、章ごとに主人公が下記のようになっています。
- アーデン編
- アラネア編
- ルナフレーナ編
- ノクティス編
なので章ごとの感想を、簡単に述べていきますね。
簡単に述べれたらね…どの章も素敵だったので、感情が爆発する…
共に夜明けを迎えたいアーデン
DLCのエピソードアーデンを遊んだ人なら「この章はエピアデだ!」となるでしょう。なりました。
実際、小説版の第1章はエピソードアーデンの内容です。
「エピアデと同じなら読まなくていいか~」なんてことはマジでないです。
ゲームだと一見気付きにくいことが、文章になったことで「そうだったのか!」と気付きを与えてくれます。(聡い人は気付くんでしょうけど私は気付きませんでした。ネームプレートの血を拭うところとか…)
何よりアーデンの心情が地の文にも出てくるので、アーデンの気持ちがより鮮明になります。
さらっと帝国の過去もわかるし………イドラ皇帝ってわりと人間っぽい人だったんだ、って思いました。(余談ですがヴァーサタイルはそんなことありませんでした)
マジで「エピソードアーデンの内容なら読まなくてもいいか…」なんてことはありません、面白いので読んでください。
最後まで読んで「マジかー!!」って叫んだわ。そして確信したね、この小説はトゥルーエンドに向けて走ってるって…(最初から知ってたでしょ)
小説版FF15の第1章を読み終えた。章の終わりで「うおぉぉぉ!!!!!」ってテンション上がった。これだけで面白さが1000000万倍跳ね上がった。
— 膝野まえ@睡眠がほしい (@hizano_mae) May 12, 2020
第1章を読み終えたとき、長い夜に一筋の光が差し込まんとするのが見えました。
すごいんだよ、ただのアーデン編じゃないんだ…これからの夜明けを予感させる、未来への第一歩なんだよ…
誰にも悲しい思いをさせたくないアラネア
時間軸としては、本編でいうところのチャプター10~12あたり。
あらすじを超要約すると『帝都グラレアでシガイ兵器ダイヤウェポンが動き出したので、民間人を助けるために戦うアラネア』です………だいぶ端折りました…
他にも、アラネアがなぜ戦うようになったのか。そんなことまで書かれています。アラネアの過去がわかるぞ。
アラネアがとにかく格好良いです。アラネアのことが好きな人は絶対に読んで。
巨大なダイヤウェポンに果敢に立ち向かうし、あの不気味なアーデン相手にもガンガン噛みつくし…
これは完全に予想外だったんですが、ロキ将軍への評価が上がります。彼にとってニフルハイムは大事なものだったんだね…
(ノクトもロキの家みたいな感じで育てられたら、王になる心構えがまた違ったんだろうなって思った…幸か不幸かわからないが皮肉だ)
シガイから救助した子供たちや、ロキから託された少女に自分を重ねるアラネア。
彼女が戦いに身を投じた理由を知って、悲しくなりました。
第2章も読み終えた。マジでこの話、ゲームで見たかったよ…私がもっと早くFF15に出会って課金してスク工二の予算が潤えば、この小説の内容をゲームで見ることができたんか…?
— 膝野まえ@睡眠がほしい (@hizano_mae) May 12, 2020
ノクトたち主人公側から見れば、確かに帝国は冷たい集団に見えるでしょう。
しかしアラネア編も読むと、帝国出身だからって冷たいなんてこともなく、『誰もがただの人』なんだというのを実感させられます。
みんなただ、もうこんな悲しい思いを誰にもさせたくないだけなんだ…
自分で道を選んだルナフレーナ
オルティシエの水底に沈んだと思われていたルナフレーナ。
しかしノクティスがクリスタルで眠り始めてから10年経った世界で、なぜか蘇ってしまいます。
そのうえ、癒しではなく、不思議な能力が備わっていることに気付いてしまう…
Kindle版のサンプルで読めるのも、ルナフレーナ編の序盤ですね。
ルナフレーナ編は『新たな使命を得たルナフレーナが、葛藤しながら自分の道を決める』話でした。
真っ暗な世界でシガイに襲われて、見知らぬ女性ハンターと一緒になってシガイと戦いながら、剣神バハムートから授かった新たな使命を受けて。
「神凪として指名を果たさなければ…」と責務に負われているルナフレーナに、「神凪としてじゃなくて、ルナフレーナ本人としてやりたいことはないのか」と問いかける謎の女性ハンター。(正体はすぐにわかるけど)
ずっと神凪になるために生きてきたルナフレーナにとって、『自分の役割』ではなく『自分の気持ち』を優先する生き方は、考えもつかなかったことだった。
いや~~ルーナも普通の女の子なんだよね。
ゲーム本編でも、ノクトと一緒に生きていきたかったと語っていたし、本当にただただ、好きな人と一緒にいたいだけの女の子なんだよ…
この章のタイトルが『自由への選択』なんだけど、まさにそう。(そりゃそうだ)
周りが止めようとも、女性ハンターの『母さん』を助けるために、遺跡に向かってシガイと戦ってさ…たとえ自分がどうなろうとも…
というか神凪になるために、色んな修行が必要らしくて驚いた。
逆鉾で戦えるし、体も鍛えるし、歌や舞もするし、断食もしたルナフレーナ様…
ルナフレーナの意外な一面も知れるし、物語も佳境に差し掛かるし。
ゲンティアナとかアンブラとかグラディオとか、お馴染みのキャラクターも出てくるから、テンション上がる章です。
ゲンティアナがむちゃくちゃ重要なことを言ってくるし、ルナフレーナはアンブラにお手紙(?)を渡します。
真の夜明けをもたらしたノクティス
クリスタルの中で眠るノクティスは、自分の運命が避けられないものだと知ります。
ノクティスだって死ぬのは怖い。だけど自分が死なないと世界が救われない。
だから死を受け入れて、眠り続けて。
目が覚めたら世界は10年の月日が経過していました………ここらへんは本編のChapter14ですね。
しかしここからはゲーム本編と違う道へと向かいます。
(具体的に何がどう違うかは、ネタバレになるからあんまり言えないけど…)
物語は更に、『使命を果たす』ことではなく『自分たちが選んだ道を歩く』ほうへと進んでいって。
アーデンと対峙するルナフレーナ。
ノクティスの元にやってきたプロンプト、グラディオラス、イグニス。
更にはアラネアやビッグス、ウェッジまで来て、誰も犠牲にならないための戦いが始まります。
ノクティスは、自分が救うべき世界の全部を救うため、敵に挑みました。
………あのとにかくここから先は圧倒的ネタバレなので、諸々は伏せますね。ノクティス編はもはやほぼネタバレみたいなもんだから、ぼかすのムチャクチャ難しいんですが…
ただ1つ言いたいのは「その終わり方は終わり方で気になる点があるんですけど(みんなよくそこまで仲良くなったのねって感じ。でもぶっちゃけ満足で~~~~~す!!!!!!)死ぬほど満足しました有難うございますどうかゲーム化してください」です。(長文)
っちゅーか私、以前ブログで「ノクトは王になるしかなかった…」ってめちゃくちゃ言ってたんですけど………
FF15をプレイした全人類は小説版を読むべき
この小説、FF15をプレイした人はマジで読むべきだと思います。
すごいんですよ…本当の本当にみんなで勝ち取った未来なんですよ………私が見たかった夜明けが、この小説にありました…
FF15をプレイした人、マジで読もうよ………本当のエンディングはここにあったんだ………

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- 作者:映島 巡,『FINAL FANTASY XV』開発チーム
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