「なんであいつがデビューするんだ」
そんなふうに言われてデビューするアイドルもいる。
全てのアイドルが、デビューすることを応援されるわけではない。
「自分の推しがデビューできなかった…なのに他の子がデビューした…」
推しがデビューできないことを悲しむのは、悪いことじゃない。
でも、だからといって、推しじゃない子がデビューしたときに、その子を傷つけてはいけないと思う。
アイドル候補生がデビューするのを待ち望む人々がいる
アイドル事務所では、アイドルとしてデビューする前に『レッスン生』『研究生』といったような、いわゆる『アイドル候補生』のような立ち位置がよくある。
(デビューの定義は事務所によって変わるかもしれないが、一例をあげると「CDを出したらデビュー」みたいな事務所もある。)
普通にテレビを見ていたら『アイドル候補生』の存在を知ることはあまりないだろう。
しかし『アイドル』ではなく『アイドル候補生』を応援しているファンも、確かにいる。
『アイドル候補生』が『アイドル』としてデビューすることを、確かに待ち望んでいる人たちがいる。
『アイドル候補生』がデビューしたとき、その子と一緒になって、喜べる人たちが確かに存在している。その人たちはその『アイドル候補生』を推しているから。
推しがデビューできなければ悲しんでもいい
自分が推してる『アイドル候補生』がデビューしたら喜べる、ということは、裏を返せばデビューできなかった場合は悲しいということだ。
正直なところ、自分の推してる子がデビューできないなら、ファンは悲しんでいいと思う。
ファンだって人間だ。自分の推しが「アイドルになりたい!」と言ってるのに、デビューできないのだとしたら、それは悲しくなるのも仕方ない。
というか悲しめるときに悲しまないと、あとでもっともっと悲しくなると思う。
悲しむことは悪いことじゃないんだよ。
ひどいことを言われてデビューするアイドルもいる
自分が推してる『アイドル候補生』がデビューできなかったら、悲しむ人がいる。
だけどその一方、自分が推してない『アイドル候補生』がデビューすると、それに対して怒りを覚える人もいるのも事実で。
つらい現実だけど、ひどいことを言われながらデビューするアイドルもいる。
「自分が推してる子の方が歌やダンスがうまいのに、なんであいつがデビューするんだ」
「デビューしたあの子はまだ芸歴が浅いのに、どうしてデビューできるんだ」
このように様々な理由で、デビューを応援されないアイドルがいるのだ。
そうだよね。自分が推してる子に、デビューしてほしいものね。
自分が推してる子以外がデビューしたら、悲しいし、なぜか怒りたくもなってしまうよね。
でもだからって、デビューした子に、怒りをぶつけてもいいのだろうか?
デビューできたアイドルを傷つけないようにしよう
推しを応援する気持ちは『推しているから』こそ輝くもので、それは素晴らしいと思う。
だけど推す気持ちが強いからって、自分の推し以外がデビューしたときに、そのアイドルを傷つけてもいい、なんて免罪符にはならない。
デビューできる基準なんて、事務所の人間にしかわからない。
自分の推しがデビューできないのは悲しいよね。悲しいよ。
でも悲しいからって、誰かを傷つけていいわけじゃないんだよね。
感情ってのは難しいけど、自分の推し以外がデビューしても、傷つけないようにしよう。