ヨーグルト食べ過ぎてお腹が痛い…精神障害者の膝野まえです。
皆さんはどこかで「障害は個性」という意見を、聞いたことはありませんか?
私は障害者関連のブログや記事、Twitterを見ているので、そこそこ目にします。
それで考えてみたんですけど、『障害』や『個性』という名前に捉われない方がラクになれるんじゃないでしょうか。
「障害は個性」は本当か?
障害者は、大勢の人とは違った『特徴』を持っています。
その特徴がどんなものかは、障害者によりますけどもね。
たとえば私の場合は『感情の起伏が激しい』といった特徴を持っています。
この『特徴』のおかげで、楽しいことを目一杯楽しめることもあります。
そんなとき「自分のこの『特徴』は『個性』だなぁ」とも思います。
しかしこの『特徴』のせいで日常生活に支障をきたすことも、少なくありません。
一度泣いたら、1~2時間くらい泣いていることだって。
一度怒れば、1~2日ずっと怒っていることだってあります。
そういうときは「障害のせいで泣いたり怒ったりしてるんだな」と感じてしまいます。
私の『特徴』は確かに個性ですが、やはり障害であることにも違いありません。
デメリットが多いから障害
デメリットが多いから障害と感じるのでしょう。
例をあげますと、障害を持っていても世に名をとどろかせている人々は「障害は個性」と主張している人の方が多いように見受けられます。
おそらく、「障害を持っていたからこの仕事ができた」という人の場合ですと、「障害は個性」と言えるようになるのではないでしょうか。
障害を持っていることをメリットに変えてしまえた人は、「障害を個性」と言えるようになるのでしょう。
ですが多くの障害者は、障害による大きなメリットを感じていません。
むしろ、障害によるデメリットの方が強いと感じている人も多いでしょう。
障害者というだけで差別されたり、やりたいことも出来なかったり、傷付いたりしています。
(悲しいことに、病院に行って傷付くこともあるくらいなので…早くAI診療にしてほしいですね)
このように障害を持っていることでのデメリットが目立つので「障害は個性じゃない。障害は障害だ」という意見があるのでしょう。
どんな個性にもデメリットはある
いかなる個性にだってデメリットはあります。
私の知人に、絶対音感を持っている人がいるんですよ。
その知人は一度曲を聴けば、すぐにピアノでその曲を再現できてしまいます。
曲を聴いただけで音がわかるというのは、音楽をやっている人であれば、羨ましい能力ですよね。
けれどその知人は、音感が良いがゆえの悩みも抱えていたのです。
その知人は、夜中に近所の犬の鳴き声が聴こえてきたときに「鳴き声がドレミファソラシドで聴こえてきて、ずっと気になって眠れないことがあった」と言っていました。
…私は「絶対音感はスゴいけど、これはこれで大変だなぁ」と思いました笑
つまるところどんな個性にだって、何かしらデメリットはあるんですよね。
だから「障害を持っていることはデメリットだから障害は個性じゃない!」と言い切ってしまうのも違うような気がしています。
個性なんだから、デメリットはあって当たり前なんですよ。
障害と名がつく以上は障害
障害は個性か?それとも障害か?
と考えてきましたが、やはり『障害は障害』です。
なぜなら『障害』と名前がついているからですね。
それに、障害を持つことは、メリットよりもデメリットの方が目立ちますし。
私の『特徴』は個性でもありますが、障害であることにも変わりありません。
実際に生活に制限もかかっているわけなので、やはり障害です。
(『特徴』のおかげで良いこともありましたが…)
自分の『特徴』を障害と言い切ることもできませんが、個性と言い切ることもできません。
名前に捉われ過ぎないのがラク
確かに障害は障害です。しかし個性でもあります。
ただ、名前に捉われすぎても仕方ないかなと、私は思います。
障害が障害であろうが障害が個性であろうが、それで私という存在がどう変わるかと言うと、特に変わらんかなぁと。
もちろん、障害に適した薬とかは飲んだ方がいいから、自分がどういう障害なのかは把握しておいた方が良いけれど。
『障害』や『個性』という名前に捉われるより、自分がこれからどんな風に生きていくかを考えることに時間を使いたいです。
それでは、バイビー。