昔はアイドルオタクでしたし、今ではアニメを見るオタクです。膝野まえ(@hizano_mae)です。
(画像の引用元:少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49- 第9話)
「『少年ハリウッド』というアニメがいい」と聞いたので早速見てみたんですが、アイドルものなのに恋愛描写がほぼなくて最高のアニメでした。
アニメ『少年ハリウッド』は「アイドルとは何か?」に物語の全てを集約していて、恋愛とかしてる場合じゃなかったです。
ではここからは、ネタバレは極力しないように気を付けて、感想を書きますね。
アニメ『少年ハリウッド』はアイドルの成長物語
2014年に放映されていた『少年ハリウッド』というアニメ。
端的にいうとアイドルを目指す5人の少年たちがアイドルとして成長していく物語です。
あと舞台は原宿。それっぽいね。原宿はよく知らんけど…
元々は『少年ハリウッド』という小説があって、その15年後を描いたのがアニメ『少年ハリウッド』のようです。
(というかアニメの正式名称は『少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-』(第1期)と『少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50-』(第2期)だったんだね…長いから略させて…)
『少年ハリウッド』には恋愛描写がない
「この作品すごいな~」って思ったのは、恋愛描写がほとんどないってところなんですよ。ほぼ、ね。ほぼ。
たとえば他のアイドルアニメだと、女の子の主人公&男の子のアイドルグループがセットになっていたりするわけで。
私の大好きなアイドルアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪』は、劇場版でこそ「アイドルはね、ファンである君たちの彼氏だよ!」みたいな感じですが、シリーズ本編はとんでもねぇですからねアレ。
(ちなみに劇場版は何度観ても涙が止まらない名作なので、それはそれでぜひ観てほしいところ。アイドルアニメの傑作。シリーズ本編も面白いしなんだかんだ泣く)
【関連記事】
でまあ、話を『少年ハリウッド』に戻すと。
アイドルやってる男の子が5人も出てくるのに、主要キャラたちの恋愛がほぼないんですよ。
私が人生で初めて見たアイドルアニメは第1話の時点で主人公の男の子にカノジョがいたくらいだったので、シリーズを通して恋愛描写がほとんどない『少年ハリウッド』に驚きました。
(というか主人公にカノジョがいるアイドルアニメってかなり強気だよね。まあアイドルものというかロボットアニメだったんだけど…)
アイドルをやれるくらいには容姿端麗の彼らに、なぜ恋愛がないのか…?
それはアイドルに恋愛は不要だからです。
アイドルに恋愛は不要だから
アイドルだってもちろん人間。
だから人間の営みの一環として、恋愛をすることもあるでしょう。
(芸能界を引退して、結婚するアイドルだっているもんね)
しかし彼らはアイドル。
作中の言葉を借りれば、アイドルは神であり、生贄。
「誰かが望む姿」を映し出すのが、アイドルです。
色んな姿を求められるアイドルでも「恋人とイチャつくアイドル」なんて、求められていないでしょう。
(現実のアイドルのなかにも、恋人とのツーショット写真が流出したことが原因で、芸能界から去る人がいます。いました。いたんだよ…)
つまりね、人間にとって恋愛は不要ではないけれど、アイドルにとって恋愛は不要なわけ。
だから『少年ハリウッド』でも、恋愛描写がほとんどないわけです。
『少年ハリウッド』は、
「アイドルとしてどうあるべきか?」
「自分はこうなりたいけど、アイドルとしてそう振る舞ってもいいのか?」
と悩みながら、成長する物語。
アイドルとして成長していくうえで、恋愛はいらないんです。
恋愛をするのは、アイドルではなく、人間がすることだから。
『少年ハリウッド』はアイドルアニメとして最高
全ての話を「アイドルとは何か?」に集約させた 『少年ハリウッド』は、アイドルアニメとしては間違いなく最高の作品です。
いやマジですごい。恋愛描写がほとんどないわけで、つまり裏を返せばそういうことなんだけど、それすらも『アイドルとして成長するために必要なエネルギー』に変換させてしまうのはすごい。そういうことです。
もしも私の推しである甘木生馬ことマッキーにカノジョができてすんごいヤバイスキャンダルが起きても、私は応援するからね…泣きながら…泣きながら…(何この締め?)
【公式サイト】