生まれて初めて『オズの魔法使い』を見た、膝野まえ(@hizano_mae)です。
『オズの魔法使い』といえば、主題歌である『Over the Rainbow』が有名ですね。
私も歌だけは知っています。好きな歌です。
歌は好きなのに映画は見たことがなかったので、「せっかくだし見てみよう!」と初めて見たわけです。
正直なところ、想像してたよりもコントっぽいなと思いましたが、面白かったです。(ファンの人に怒られない?)
『オズの魔法使い』の感想
『オズの魔法使い』を見る前は「主人公たちが冒険を通じて成長する話なのかな?」って思ってたんですよ。
そりゃね、もちろんみんな成長しましたよ?
けどまさかコントみたいな雰囲気で物語が進むとは思ってもみなくて…(※個人の感想です)
キャラクターが陽気すぎて怖い
ミュージカルだからね、みんな歌うんですよ。
それはわかるんです。それがミュージカルってものじゃないですか。
けど魔女が死んだときにみんなメチャメチャ楽しそうに歌うのが怖かったです。
だってどんな極悪人が死んだとしても「死んだぜヒャッハー!」と歌うことって、あんまりないじゃないですか。
無論それだけ、魔女が悪いやつだったんだというのが伝わってくるんですけど…
理解はしています。魔女は悪いやつでした。でもやっぱりちょっと怖くないですか???
あと竜巻に巻き込まれながら楽しそうにしてる人とかも怖かったです。ボートを漕ぐなって…
「命の危機に瀕してるのに、どうしてそんなに楽しそうなんだ?!」って腰抜かしちゃいましたよ…
いや、そういう演出なのはわかってるんですけど…
話の流れが唐突すぎて笑う
プチ家出をした主人公・ドロシーちゃんを家に帰らせるために、占い師のおじさんが出てくるのはなかなか唐突だなと思いました。
いやでも本作が作られた時代には、ああいうおじさんがありふれた存在だったのかもしれませんよね。色んな可能性を視野に入れなくては。
まあ物語ってそういうもんですよね。唐突に何かが出てくる、それこそが物語の醍醐味です。
他にも唐突といえば、ドロシーを捕らえた魔女が「この砂時計の砂が全部落ちればお前は死ぬ!」って言ってくるのも、だいぶ唐突だなと思いました。
なんで砂時計の砂が全部落ちると死ぬんですか??
そりゃ魔女なので、もちろん魔法を使ってるんでしょうけど…魔法などの解説がなかったので、私はちょっと驚いちゃいました…
オズの大魔王が斜め上すぎる
ネタバレになるからあんまり詳しいこと書けないんですけど、オズの大魔王………あんなの有りなんですか???
この映画をコントにしてしまった要因の9割は、この大魔王にある気がします。(コントにはしてないよ)
大魔王の正体がわかる直前までは「カカシもブリキもライオンも成長したんだ…!!」ってアツイ展開だったのに、最後は大魔王の口八丁でハッピーエンドになりましたからね。
確かに大魔王がみんなに色々言ってくれたから、ハッピーエンドに繋がったんだけどね?!?!
なんだろう、大魔王の喋り方かな…?
犬がカワイイ
ドロシーちゃんの飼い犬であるトト、めちゃくちゃカワイイです。
本作の良いところ、もはや『トトがカワイイ』が9割を占めていると言っても過言ではないでしょう。
無理やりカゴバッグの中に入れられるトト、でも自力でカゴから抜け出すトト。
ドロシーちゃんに抱っこされてるトト、ドロシーちゃんの足元を歩くトト。
いやもう本当にカワイイ。
犬が好きな人は本作を見た方が良いです。
基本的にトトはカワイイんですけどトトの行動は場を物理的に引っ掻き回すみたいな感じで、それはそれでコントっぽかったです。
まあ何が言いたいかって、トトはカワイイってことですね。
『Over the Rainbow(虹の向こう)』のおかげで名作になったな…
この映画が名作だと言われている要因の9割は、主題歌の『Over the Rainbow』にあるでしょう。
原理としては、最近巷でよく言われているFINAL FANTASYのメインテーマを流せばどんなゲームもFINAL FANTASYになると同じ現象と言えますね。
あっ!待って、石を投げないで!!………まあまあ、曲が美しいのもそうなんですけど。
現実世界はセピア色だったのに、魔法の国はカラーになるって画期的すぎませんか?
「世界に色がつく!!小説の表現でよくあるやつだ!!!!!」ってなりました。
もうこの演出だけで、がっつり『オズの魔法使い』という世界観に引き込まれるじゃないですか…
序盤を見てたときは「古い映画だからセピア色なのかな~?」って思ってたのに………
ドロシーちゃんが色鮮やかな魔法の国についたとき、「虹の向こうにやってきたんだ!」と興奮しましたからね、私。
Over the Rainbow――虹の向こうは、色とりどりの美しい魔法の国だった――
総評:色んな意味を含めて面白い
この記事では何度も「オズの魔法使いはコント」と言ってますけど、名作と謳われているだけあって面白かったです。
私の感想からは特に伝わらないと思いますが「本当に大事なものは近すぎて見えない」ことを学べた、素晴らしい作品でした。大事なものは既に持ってたんですよ。
まあ良いことを言ったふうにしましたけど、何が一番言いたいかって、トトがカワイイからみんな『オズの魔法使い』を見てねってことです。