東北地方にはなかなか行く機会がなかったけど、今年はやたら東北に行ってます。アラサーオタク女の膝野まえ(@hizano_mae)です。
今年の夏に宮城で刀剣の展示があって、それで初めて東北という地に足を踏み入れました。
そしてこの秋も、山形で刀剣の展示があったんですよ。
ここまで言えばもう伝わりますよね?
短刀『信濃藤四郎』と槍『御手杵(おてぎね)』を見に、山形に行ってきました。
信濃藤四郎とは
酒井忠次が所持していた短刀
『信濃藤四郎』は徳川四天王の一人とされる酒井忠次が所持していた短刀。
酒井忠次から代々酒井家に伝わっており、今は致道博物館が所有していますね。
ちなみに重要文化財にも指定されています。
刀工は短刀の名手・粟田口吉光
この信濃藤四郎を打ったのは、鎌倉時代の刀工・粟田口吉光。
粟田口吉光は短刀の名手として知られており、日本全国の博物館で彼の打った短刀を見られます。
たとえば東京国立博物館で『厚藤四郎』を見ることができますね。(期間限定なので行く時期に注意)
ゲーム『刀剣乱舞』に出てくる
信濃きゅんゲーム『刀剣乱舞』に出てくるカワイイ男の子なんだよッ!!だから見に行ったんだ!!
御手杵とは
天下三名槍の一つ
『御手杵』は、室町時代の刀工・五条義助が打った槍です。
御手杵のスゴいところが『天下三名槍の一つ』として数えられているところ。
つまりは日本の槍の中でも、スゴイ槍ベストスリーということです。もっと品のある言葉で表現したかった…
天下三名槍は、他には『蜻蛉切(とんぼぎり・とんぼきり)』と『日本号(にほんごう・ひのもとごう)』がいます。
第二次世界大戦の東京大空襲で焼失している
御手杵は、第二次世界大戦のときの東京大空襲で焼失しているんですよね…
「え?でもお前、記事の最初に御手杵を見に行くって言うてたやろ?」って思いました?
今ある御手杵は、2018年4月に復元されたものなんですよ~。
刀工さんには感謝しかありません…
ゲーム『刀剣乱舞』に出てくる
御手杵くんは『刀剣乱舞』に出てくる朗らかなお兄さんなんだよ!!だから見に(ry
致道博物館
『信濃藤四郎』と『御手杵』が展示されているのは、山形県鶴岡市にある『致道博物館』さん。
鶴岡駅から徒歩30分で着く場所にあります。この距離を短いか長いかと感じるのは人それぞれですね笑
ちゃんと駅からバスも出ているので、確実に辿り着きたい方はバスを使いましょう!笑
私は運動不足解消のため、駅から歩いていきました。歩くなら地図は必須です!
ちなみに入館料は大人700円でしたが、障害者手帳を見せたら半額になりました。
あと、写真撮影可能の展示と、そうでない展示があるんですよ。
なので撮影可能の展示のみ、写真を掲載しております~。
休憩スペースで信濃藤四郎のDVD鑑賞
致道博物館に入ると、まず休憩スペースがあったんですよ。
駅から30分も歩いてきた私は即座に休憩スペースのイスに座りました。
疲れてたからじゃありません…いや、疲れてたっていうのもあるけど、なにより休憩スペースで『短刀・信濃藤四郎の解説が収録されていたDVD』が流れていたからです。
ちなみにそのDVDは『刀剣乱舞 おっきいこんのすけの刀剣散歩 弍』という、刀剣乱舞のDVDであるのですが…
そうだよ、バッチリ見てきたよ!!!
というか信濃藤四郎についての予習としてはマジで良いDVDだった。
やっぱり刀剣乱舞は気合と予算がスゴイです。
刀剣乱舞とコラボしたパネル
致道博物館さんは刀剣乱舞とコラボしてくださってるんですよ、有り難いですね。
その結果、刀剣乱舞のゲームに出てくる信濃藤四郎くんのパネルが館内に展示されていました。
しかもパネルは全部で4体あります。
結構お金かけてない??そのぶんお金を落とすのは私!
パネルが展示されているのは下記4つの建物の中です。
- 旧西田川郡役所
- 旧鶴岡警察署庁舎
- 旧庄内藩主御隠殿(ここでも"とある刀剣"が展示されています)
- 美術展覧会場
パネルが置かれている場所で一番驚いたのは『旧鶴岡警察署庁舎』ですね…
「その部屋にいるんか~~い!」ってなったわww
美術展覧会場にて刀剣を鑑賞
この展示場は写真撮影不可だったので、文字だけで刀剣の美しさを表現していきますッ!!
それではいくぜッッ!!!
短刀 銘 吉光(名物信濃藤四郎)
展示場の奥にドーーン!!と構えてらっしゃいました!!!さすがは重要文化財様…
刀剣の解説にも『気品がある』と書かれていたように、品のあるオーラを放っていました。とにかく実物を見てくれ、絶対に伝わるから!!(文字で伝えないの?)
信濃藤四郎は、短刀にしてはやや大振りで、長さは25cmになるとか。
とにかく真っ直ぐ(もしくはそれに近い)な模様が多かった印象があります。
たとえば地鉄は小板目で、わりと真っ直ぐなんですよね。
そして刃文も中直刃(ちゅうすぐは)で、そんなに乱れているわけでもないんですよ。
更には護摩箸の彫り物。真っ直ぐな二本の線の彫り物です。
地鉄も刃文も彫り物も、どれも真っ直ぐなイメージを持ちました。
けれど切っ先のほうは、真っ直ぐではない模様があったんです。
切っ先のほうには『掃掛(はきかけ)』という、ホウキで掃いているような模様があるんですよ。
みなさんぜひ見てください!綺麗だから!!
パッと見ではわからないのですが、体を上下に動かしたら(笑)光の当たり具合が変わるので、見えやすくなります!
『掃掛』はキレイだからみんなゼヒ見て…オタク女からのお願いだ…
槍 御手杵
長いなー!!という言葉で、感想の全てを物語れそうです。
あまりにも長いので、展示ケースの前で思わず両手を広げてみてしまいました…
愛知で見た蜻蛉切とも、また全然違う槍でしたね。
刃長も、蜻蛉切よりも御手杵の方がずっと長かったです。
気になって調べたところ、御手杵の刃長の長さは約140cmだとか。
ちなみに蜻蛉切は約43.7cmだそうです。およそ100cmも違うのか…マジか…
そして御手杵の鞘も展示されていたんですけど、鞘が大きすぎる。
いやもう何あれ?2mくらいあるよね?
というか3mくらいあるのでは?
本当に大きくてビックリしたので図解しました。
左側のオリオン座みたいな絵が、御手杵の鞘です。
大きい槍をおさめるには、鞘も大きくなければいかんのですね…
旧庄内藩主御隠殿にて蛍丸の展示
6月ごろに『大太刀 蛍丸』が秋葉原で展示されていたんですよ。
例にもれなく私も見に行ってきたんですけどね。
なんでいきなり蛍丸の話を始めたかっていいますと、いたからですよ。
致道博物館に蛍丸がいたんですよ。
相変わらず大きかったです…
やっぱり君は大きいね…大太刀なだけあるね…
早く真打ちが見つかりますように…
みんなも致道博物館に行ってほしい
オタクのみんなにも致道博物館に行ってほしい…ッ!!
刀剣の展示は、ささっと見るなら5~10分で終わると思います。
けどじっくり見れば1時間以上は楽しめます。
私は1時間以上見てました…それはそれは楽しかったですッ!!
刀剣以外の展示はさらっとしか回れなかったのですが、それでも2時間くらいは致道博物館にいましたッ!!
とにかく、展示期間は『2018年9月8日(土)〜2018年10月21日(日)』までだから、行ける人はゼヒ行ってみてください…行ってみてくれ…!
オタク女からのお願いでした…!
【致道博物館の公式ホームページ】