2018年は刀剣乱舞というゲームの影響で、日本刀を見に行くようになりました。
オタクは楽しいねぇ、膝野まえ(@hizano_mae)です。
そんなオタクの私は、静岡県三島市にある、佐野美術館でやっていた展示『REBORN 蘇る名刀』に行ってきました。
そうですね、刀剣乱舞に出てくる刀も、展示されていました。そういうことです。
佐野美術館
美術館への行き方
JR三島駅から20分ほど歩くと、佐野美術館に着きます。
大雑把な説明ですが、駅の南口に出て、信号が多い大通りを真っ直ぐ歩いたら着きました。
心配な方は地図アプリを使うか、タクシーの利用をオススメします。
あと最寄り駅は三島駅じゃなくて、伊豆箱根鉄道線の三島田町駅です。私が交通費を節約したことがバレましたね。
三島田町駅からは、どうやら徒歩3分で行けるらしいですよ!w
入館料
一般や大学生は1,000円で入れます。
小・中・高校生は500円ですが、毎週土曜日は小・中学生は無料とのこと。
団体割引や障害者割引もあるので要確認!
障害者手帳を提示すると無料で入れますよ~。
展示期間および開館日時
展示期間は【2019年1月7日(月)~2月24日(日)】
注意なのですが、展示品の一部は、期間によって異なります。
美術館に行く際は、お目当ての刀があるか、今一度確認しましょう。
開館時間【10時00分~17時00分】
入館の受付は16時30分まで。
休館日は木曜日。もくようび。
木曜日が休みの公共施設って珍しい…よね…何度も休館日確認したわ…
展示されていた日本刀
展示されていた刀の数は、約50振り。
また、今回は『過去の戦争や災害などに遭った刀』がメインで展示されていました。
とはいえ、刀は焼けても、再刃(さいは)されることがあります。
再刃とは『刀を焼き直して、元の状態に近づけること』。
再刃されることで、もう一度キレイな姿になった刀もいます。
一方で、再刃することもできないくらいヒドイ状態になった刀もいるんですよね…
再刃されて美しくなった刀も、再刃されずに災害にあったままの姿でいる刀もいました。
鯰尾藤四郎
京都国立博物館で展示されていたときは正面からしか見れなかったけど、今回は横からも見れる!
茎側に立って「これが鯰尾を手に持ったときの視点か…」と、鯰尾の持ち主気分を味わってきました。オタクならこういう遊びやるよね?
ふっくらと曲がっている切っ先はやはり目立ちます。
さすが「鯰の尻尾みたいな形をしてるから」という理由で、鯰尾と名付けられただけありますよね…
直刃調の刃文だし、銘にも「吉光」と彫られていて、吉光の作なんだなぁと思わされました。
骨喰藤四郎
京都で見たときも思ったけど、他の脇差と比べると大きい!やっぱり大きい。
ハバキも展示されていましたが、ハバキも大きかったです…
脇指どころか、打刀のハバキよりも大きいのでは?
刀身の厚みもあるし、倶利伽羅龍も彫られているし、強そうでした。
(小学生のような感想しか出てこない自分に少し驚いている)
わりと空いていたのでじっくり見れたのですが、よく見ると倶利伽羅龍の顔が意外とカワイげがあってホッコリしたw
燭台切光忠
関東大震災で焼失したと思われていたのに、実は現存していることが数年前に発覚した刀。
しかも刀剣乱舞がキッカケで発覚したの、本当に伝説…
当時のオタクの皆さん本当に有難う…(当時の私は刀剣乱舞に興味がなかった)
刀としての価値は失われたと思われていたから、徳川ミュージアムに展示されることが今までなかったんだけど、周囲からの熱い要望に応えて再び展示されるようになったの、本当に奇跡というか。歴史が動いた。
燭台切光忠は関東大震災で焼けたままの姿だったからか、刀掛けではなく、ケースの中に平たく置かれていました。
刀掛けに置いたら、ポッキリ折れちゃいそうだもんな…折れないだろうけども…いやわからん…
もうボロボロで、きっとこれからは刀として振るわれることはない、そう思いました。
このご時世、刀を実戦で使うことがないに越したことはないけどね。
切っ先は細くはなかったし、実践向けだからしっかりした輪郭?だったのに、どことなく小さい印象を受ける刀でした。
あまり反ってないからかなとか、一緒に並んでる太刀(光忠作)が大きいから比較すると小さいのかなと思ったのですが…
解説を見ると『刀(要するに打刀)』にカテゴライズされてました。
不動行光
去年の春に「約40年ぶりに展示されたすごい短刀!」とみんなが熱狂していたはずなのに、また展示していただいていいんですか!?
(前回の展示のときは見に行ってないのでめちゃめちゃ有難いです本当に有り難うございます…)
や~~~帽子*1がキレイだった~~~!
細めの直刃が切っ先までかかっていて、とても美しかったです。
展示のときに読んだ解説によると、刃文は直刃と小乱れが交じっているそうなんですが、私の目ではよく判別できませんでした…刀、難しい…
不動明王と二童子の彫り物があったけど、再刃されていてもキレイでした。
というか再刃されたかを疑うくらいにキレイ。
不動行光は、かつて織田信長が所有していたと言われている刀なんですが、これは好きになるよね、うん…
あーでも確か、織田信長が持っていたのは不動行光ではなく、不動国行っていう説もあるんだったっけか。
刀を『刀』たらしめるのは人間次第
焼けたり錆びたりした刀は、一歩間違えれば『ただの鉄』になってしまうんだなと思った。
たとえば、備前国新庄住親依造という刀は、震災で焼けてしまったらしく、ひどく折れ曲がっていた。
刀子という小さい刀は、井戸の中から見つかった刀だったんだけど、かなり錆びついていた。
もう何も斬れなくなった刀も、再刃された刀も、人々が「その刀をどうしたいか」によって、『刀』であり続けられるのかも変わる。
悲しい話、「ゴミ」と思われたら『ゴミ』にしかならない。
刀が『刀』としてあり続けるかどうかは、人間の心次第なんだと思った。
そんなことを考えさせられた展覧会だった。
なんか色々ちょっと難しいことを考えちゃったけど普通に楽しかったです有難うございました!!
1時間30分くらい見てたwww エンジョイしたわwww
【佐野美術館の公式ホームページ】
*1:切っ先の刃文