みっちゃんおめでとう!
オタクの膝野まえ(@hizano_mae)です。
ゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』にも出てくる、燭台切光忠という刀。
燭台切光忠は確かに刀なんだけど、焼けているために今までは『日本刀』として分類されてなかったそうなんです…
それがこのたび、東京都で正式に『日本刀』として登録されたそうでして!!
人々の燭台切光忠への思いが、燭台切光忠を『刀』にした…!
燭台切光忠は『焼けた刀』
燭台切光忠は関東大震災のときに焼けてしまった刀です。
この燭台切光忠、数年前までは「焼けてもう現存してないらしい…」と世間からは思われていたんですよね…
(ちなみに現存しているのが発覚したキッカケは、刀剣乱舞のファンが「燭台切光忠は本当にないんですか?」と探し求めたことに由来します。)
(ゲームがキッカケで文化的な失せ物が見つかるってスゴくないですか?)
通常なら『焼けた刀』は『日本刀』として見なされない
燭台切光忠は確かに刀ではあるんですが、東京都の規定にのっとると『刀ではない物』なんだそうです。
どうやら、焼けたことで『刃文』が分からなくなったために、『日本刀』としては見なされなかったらしい。
登録の条件として必要なことは、刀剣類の材料に玉鋼が使用されていること、繰り返し鍛えられ焼きを入れてあり、美術品として姿、鍛え、刃文、彫り物等に美しさが認められ、又は各派の伝統的特色が明らかに示されているものであることが必要です。
そういえば静岡に燭台切光忠を見に行ったとき、刀掛けではなくて平たい場所に置かれていたんですよね。
平たい場所に置かれていると、どうしても『刀』というよりは『物』といった感じが強かったのを思い出しました…
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焼けた刀って、人によっては本当に『ゴミ』だと思われるかもしれないくらい、ボロボロの物もあるんです。
溶けて折れて曲がってしまって、「これは本当に刀なのか?」という物だって。
つまり『焼けた刀』って、東京都の登録云々を抜きにしても、刀じゃないと言えば刀じゃなくなるような物もあるんです。
『焼けた刀』なのに『日本刀』として登録された!
しかしなんと燭台切光忠は『焼けた刀』なのに、このたび東京都で正式に『日本刀』として登録されたんだとか!
おめでとうみっちゃんーーーーー!!!
(刀剣乱舞、通称とうらぶにおいて、燭台切光忠は「みっちゃん」とファンから呼ばれることが多い)
今までの燭台切光忠は分類としては『鉄の棒』みたいな区分けだったらしいので、それがついに『日本刀』になるって、本当にスゴイなぁって。
そして、こうして「焼けた刀でも日本刀として認定されましたよ!」という前例ができたのは、スゴく重要だと思うんです。
物事って、基本的に「前例があるかないか」で判断されることも多いですし。
今まで被災した刀たちも、今後は再び『日本刀』として正式に認められることが増えそうですよね。
刀を『刀』にするのは人なんだなって思った
刀を『刀』にするのは人の心なんだなって思いました。
焼けてしまった燭台切光忠を、多くの人が『刀』として見てきたからこそ、燭台切光忠が『日本刀』として正式に登録されるキッカケになったんだろうなって。
徳川ミュージアムで燭台切光忠を見たときは、『刀』の気迫が溢れてましたし。
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人の心で、物はだんだん変わっていくんだな…スゴいな…
ちょっと涙ぐんでるアラサーからでした。
【参考リンク】
【朗報】刀の燭台切光忠に刀剣登録証が発行された模様、焼けた刀が日本刀として認められた事で話題に : 刀剣乱舞攻略速報【とうらぶ】