小学生の頃、週刊少年ジャンプに育てられました。
アラサーのオタク女、膝野まえ(@hizano_mae)です。
久々に『ホイッスル!』を読んでたんですよ。
そしたら13歳の弟の手にキスをする23歳の兄という強烈な絵面が出てきたので、思わず錯乱してしまいました。
※今日の記事は『ホイッスル!』のネタバレをがっつりしているので、未読の人はご注意ください。
『ホイッスル!』とは
『ホイッスル!』とは、週刊少年ジャンプに連載されていたサッカー漫画。
主人公の風祭 将くんが、サッカーを通じて成長していく姿を描いた作品です。
ちなみに当たり前といえばそうですが、この漫画は男キャラが多いですね。
そのため趣味嗜好を腐らされた女性読者も多いとか多いとか多いとか。
というか『ホイッスル!』第1巻の初版が1998年ということに度肝を抜きました。
もう20年前じゃん。信じられない。
主人公である風祭 将とは
この漫画の主人公・風祭 将くんは、サッカー大好きの中学2年生。
サッカーの強豪校である武蔵森学園に入学します。
しかし小柄な体格であることを理由に「武蔵森学園ではレギュラーになれない」と挫折。
そして桜上水中学校に転入するところから、物語が始まります。
将の兄である風祭 功とは
風祭 功とは、主人公の将くんのお兄ちゃん。
将くんとは10コも年が離れており、ホストとして生計を立てています。
ホストなだけあって、漫画でもイケメンに描かれていますね。
しかし、この『ホスト』という設定のせいで、まさか第1話でとんでもないハプニングが起こるとは思いもよりませんでした。
問題の第1話
それでは問題の第1話について語りましょう。
物語は、平日の朝。
将くんと功が2人暮らしをしているマンションから始まります。
牛乳を飲む将くん。
テレビをつけながら、キッチンで何か朝食を作っている将くん。
寝ている功を起こしに、功の部屋に入る将くん。
布団に入っている功を起こそうと、布団ごと揺する将くん。
…ここで事件は起きました。
功は、将くんの手を掴んでその手にキスをします。
しかも功は寝ぼけているので、将くんをお客さん(※功はホストなので…)だと勘違いして朝っぱらから将くんを口説きます。
…ここだけ抜粋すると、とても週刊少年ジャンプとは思えません。
さしずめ月刊AS○KAあたりで連載してる漫画です。
冷静に考えて、10コも年が離れた弟の手にキスしますか?
いや、いくらこのときの功が寝ぼけていたとはいえね?
しいて弁明するなら、この時点での将くんと功は、2人暮らしを始めてまだ1週間しか経っていません。
だから功も、誰かと暮らしているという認識がスッポリ抜けていたのかもしれませんね。
それに、まあ、兄弟だもんね…兄弟だもんね…はい…?
将くんと功は実の兄弟ではない
かなりのネタバレをしますが、将くんと功は実の兄弟ではありません。
将くんの実の両親は既に他界しており、まだ赤ん坊だった将くんを、功の両親が引き取っていたという事実が、物語の中盤で判明します。
この事実を踏まえた上で、再び第1話のキスショックを振り返ってみましょう。
…男性(23歳)が少年(13歳)の手にキスをするというただ単にヤバイ絵面であることが、より強調されてしまった感じがします。
いやいやいや、そんなにヤバい絵面が週刊少年ジャンプに掲載されて良いんですか!?
さすがに私の妄想かと思って、何度も同じコマを見返してみましたがマジでキスしてるわこれ。
だって「ちゅ(ハート)」って擬音語が書かれてたし…書かれてたし!!
キスの描写は必要でしたか?
改めて考えてみましょう。
ぶっちゃけキスシーンは無くても良かったのでは???
もしも『功がホスト』という描写をしたいのであれば、あとで出てくる将くんの担任の先生とのやり取りで十分なんですよ。
なにせ将くんの担任の先生は女性で、功はその先生を口説いているので…
つまり『功がホスト』ということは、先生を口説くシーンだけでも十分なわけです。
だからこそ、功が将くんの手にキスするシーンが果たして本当に必要だったのか、疑問視してしまうわけですよ。
…マジでなんでキスしたの!?
いやマジでビックリした。第1話でこんな爆弾が落とされてたなんてビックリだよ。
さすがは最終巻にて三上くんと笠井くんの南京錠事件を起こしただけあります。
第1話からこんな勢いだったとは、女性読者が色んな沼に落ちていくのも仕方がありません。
ところで第1話のラストでは家の玄関で眠る将くんをお姫様抱っこする功で締めくくられているんですけど、本当に何を見せられてるんでしょうか。
20年前のジャンプの編集部に色々聞いてみたいと思った、アラサーの女からでした。